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OBインタビュー(第3回) 斉田季実治氏(平成6年卒)
お知らせ
2023.06.14

OBへインタビューして、色々な話しを聞こうというこの企画。第3回は、NHKというよりも全国の夜の顔でもあり、気象予報士として活躍中の斉田季実治さん(平成6年卒)。ラグビーとの縁を中心にお話を聞きました。【聞き手・構成 星子真一郎(平成6年卒)】

■高校時代
Q:ラグビーを始めたきっかけは
A:5歳年上の次男がラグビーをしていたので、以前から興味があった。中学生のときに濟々黌ラグビー部の試合をテレビで見て、濟々黌に入学することを決めた。自分は花園へ、野球部の応援で甲子園にも行くには濟々黌しかないと考えた。

Q:入部したきっかけは
A:入学前からラグビー部に入ると決めていたが、同じクラス(11組)で入部者が多かったのは心強かった。ラグビー漬けの高校生活になるのは、この時に決まっていたようだ。

Q:ラグビー部での思い出は
A:最初の夏合宿で、学年最初のトライは自分だったこと。県新人戦の決勝、終了間際にラインアウトから私が突っ込むサインだったが、相手の反則でペナルティーキックとなり、逆転したがヒーローにはなり損ねたこと。怪我のため、花園予選は別メニューで調整、熊本高校に敗退後、両足の太ももとふくらはぎが同時につって病院に担ぎ込まれたこと。

Q:高校、高校生活の思い出は
A:基本的にラグビー中心の毎日。練習後もラグビー部の連中と正門前近くのコンビニやパン屋でたむろしていた。

Q:ラグビーの良さは
A:それぞれの役割、得意なことが集結してチームとして機能する。自分はタックルだけは誰にも負けないように、スピードとスタミナ、それに低いタックルを磨いていた。

■大学時代
Q:北海道大学(水産学部)へ進学した理由は
A:机上の勉強よりもフィールドワークの方が好きで、船を持っている北大水産学部へ。乗船実習で気象の重要さを感じたことで、気象予報士を目指すことになった。

Q:大学時代はどんな生活でしたか
A:ラグビー部ではなく、ラグビーサークルで週3回の練習。夏はキャンプ、冬はスキーなど北海道の自然を満喫した。函館にある水産学部では、潰れかけたラグビー部を救ってほしいと頼まれて、他の部のキャプテンを集めて指導しながら試合に出たりもしていた。

■大学卒業後
Q:北海道文化放送でのことを教えて下さい。
A:大学3年時に気象予報士の資格を取得。就職活動に間に合ったので、エントリーシートには4行ぶち抜きで気象予報士ですと書いた。気象キャスターになれると思って入社したが、配属は事業部。マラソンやスキージャンプなどを担当し、スポーツイベントの開催や集客にも気象の知識が役立つと思い始めたころに報道部へ移動。自然災害の現場を数多く取材するうちに、未然に防ぐ活動がしたいと思うようになり、今の仕事に繋がっている。

Q:気象予報士として、テレビに出るようになったきっかけは
A:福岡の気象会社に入社。当時、全国的にも若手男性の気象キャスターは少なく、ブルーオーシャンだと考えて、気象キャスターを目指した。2006年10月からNHK熊本放送局に3年半出演したのちに東京へ。

■現在
Q:現在の仕事や生活のようす
A:現在はNHK総合「ニュースウオッチ9」に出演。中2、小5、年中の三男児の父。 平成30年には株式会社ヒンメル・コンサルティングを夫婦で設立し、代表取締役を務める。 防災には家族の話し合いが必要と考え、未来を見据えて行動するスキルを「ヒンメルカレッジ」で伝えている。また、ABLab宇宙天気プロジェクトマネージャ、宇宙天気ユーザー協議会アウトリーチ分科会長として、文明進化型の新たな災害に備える取り組みを進めている。

Q:現在のラグビーとの関わりは
A:2023年6月開催の濟々黌東京同窓会の企画で写真集を作成したが、その際に約20年ぶりに現役生らとタッチフットをした。

Q:気象予報士として大切にしていることは
A:気象情報は正しいだけでなく、行動に役立って意味があるものになる。行動に移してもらうためには、どのような伝え方をすべきか考え続けている。

Q:人生の中で大切にしていること。
A:自分の道は、自分で選ぶということ。

■その他
Q:ラグビー部の現役、後輩へメッセージを
A:濟々黌ラグビー部に在籍するのは3年間ですが、その後もラグビー部や高校のつながりは数十年続きます。様々な分野で活躍する先輩方がいますし、つながりを大事にしている方が多いのが濟々黌の特徴ですので、大事にしてください。